シェアオフィス FINO LABFINOVATORに聞く: 瀧 俊雄氏 (株式会社マネーフォワード)

金融を革新する ビジネス・エコシステム形成を目的とした有志個人集団“FINOVATORS”

株式会社マネーフォワード 取締役 兼 Fintech研究所 所長
瀧 俊雄

株式会社マネーフォワード 代表取締役 瀧 俊雄氏

「FINO LAB」では、フィンテック(Fintech)分野スタートアップの支援のため、リソースの提供だけではなく、専門家によるメンタリング、イベントの開催、VCや需要家へのマッチング機会の設定等、新たな産業の創出に向けてさまざまな活動が予定されている。

「FINO LAB」の開設に当たり、メンターとしての役割を担う専門家集団「FINOVATORS」の瀧 俊雄氏にお話を伺った。

「FINOVATORS」の設立の目的と活動内容についてお聞かせください

2016年1月に設立された一般社団法人金融革新同友会「FINOVATORS」は、「FINO LAB」と密に連携しながら、日本のフィンテックのスタートアップが創業し世界へ向けて成長する環境を実現するために、各領域のプロフェッショナルたち(弁護士、コンサルタント、投資家、フィンテック企業経営者、金融従事者、テクノロジスト等)が支援に参加するプロボノ集団です。メンバーは、本業の利に資するためではなく、フィンテック市場のパイを広げていこうという志を持って、個人の立場で参画します。

主な活動内容は次の2点です。
  1. 規制業種である金融業における起業のハードルを乗り越える支援としての各種メンタリング(金融事業におけるライセンス取得、事業計画立案、資金調達、金融業界の商習慣への対応、海外進出等)を、ラボに定期的に滞在して実施
  2. 国内外でフィンテックと他の様々な産業分野がつながって、金融イノベーションの領域を拡大させていくための、パブリックセクター(政府・官公庁・自治体等)への提言や陳情

「FINO LAB」が、ベンチャーが多いイメージの渋谷・六本木ではなく、大手町に開設されることの優位性は

フィンテック分野の起業家は、金融業に在籍またはその出身者が多く、ハードワークの中で時間を捻出してパートナーと集まっていますので、どこをベースに活動するかは大きな問題となります。金融業のオフィスが多く、首都圏どこからもアクセス容易な東京駅に近い大手町に、この「FINO LAB」のようなコワーキングスペースが提供されることは、利便性の面でも大いに助けになるでしょう。ロンドンでフィンテックスタートアップの集積地として有名な「Level 39」も、金融街カナリーワーフのビルの中にあります。

厳しい環境のベンチャーだからこそ、リモートワークではなく、対面して協議することが重要です。これから会社を起ち上げようというフェーズの時こそ、かける時間と判断の速さがキーとなり、これにはオンラインではなく、すぐに直接会える場所が必要と考えています。

スタートアップが成功するために、「FINOVATORS」はどのような支援をしていきたいとお考えですか

MVP(Minimum Viable Product)という言葉があります。何を売っていくかも決まっていない段階から、それだけでやっていける一つの大切なもの、MVPを見つけるためのお手伝いをし、判断を早め、会社設立をサポートする手助けをしていきたいと思います。

そして、自分自身が4年前にマネーフォワード社の創業に参画した時、この「FINOVATORS」のような組織があったら質問したいと思ったであろうことに答えられる、そのような存在でありたいと考えています。

〈取材 2016年1月〉

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