シェアオフィス FINO LAB入居企業に聞く: 久田 康弘氏 (株式会社Liquid)

従来の生体認証の
あり方を変える技術

株式会社Liquid 代表取締役 久田 康弘氏

今までにない生体認証の実用化

当社は、未来の認証ソリューションを生み出す会社です。認証の形を変えることで、新しい消費行動を生み出すことを事業理念にしています。具体的には、生体情報にフォーカスした画像解析技術と、機械学習を利用したビッグデータ解析技術により、高速処理を可能にした認証アルゴリズムを独自に開発し、世界で初めて、カードやIDを不要とする指紋による生体認証のみでの本人認証・決済サービスの商用化に成功しました。今までの生体認証を活用した本人確認の問題点であった認証スピードの迅速化を研究し、大幅に照合時間を短縮することに成功し、一般普及できる生体認証検索エンジン「Liquid」を生み出し、それらを中心に事業を運営しています(大規模実証実験実施済、特許申請済)。

さらに、画像解析技術を使ったデジタルサイネージの利用による業務支援ソリューションやマーケティング支援サービスを開発、提供しています。

丸の内・大手町エリアと「FINO LAB」へ期待すること

事業拠点にこの丸の内・大手町エリアを選んだ理由の一つは、当社の取引先が多数集積していることです。当社のサービスは、社会インフラ(施設や設備といったいわゆるインフラ、金融インフラ、広報ネットワーク等)がユーザーと接する場所で提供されるサービスです。そのため、主な取引先はこれらのインフラを担っている企業、つまり大手企業が中心で、時間やコストの面でも、歩いて直接コミュニケーションを取れるアクセスの良さが重要になります。

もう一つの理由は、“テクノロジー企業が集まって切磋琢磨していく研究所を作りたい”という「FINO LAB」の設立コンセプトに共感したことです。一昔前の渋谷はITベンチャーが多数集積し情報交換の場として賑わっていましたが、メディアとしてどのようにマーケティングするかといった情報が中心で、基幹技術そのものについての情報交換は少なかったように思います。一つ大きな変革があると、それに追随、隆盛、やがて衰退という一過性のサイクルの繰り返しとなってしまうのには、そのような背景もあるのでしょう。

この「FINO LAB」は、フィンテック分野のスタートアップに特化した拠点としてファシリティが提供されるだけではなく、専門家や有識者が事業を支援する環境も用意されていく予定で、そういった環境に魅力を感じました。

丸の内・大手町エリアには、企業を成長・発展させるビジネスチャンスが多くありながら、IT企業の集積が少ないのは、ポテンシャルは持っているはずなのに1人当たりの売上高が低いという業界の現状があるからだと思います。この「FINO LAB」を足掛かりに、エリア内で事業を拡張していけるよう、開発に取り組んでいきたいと考えています。

〈取材 2016年1月〉

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